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11月30日(木) 口腔がん治療のセミナーに参加しました

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11月30日(木) 口腔がん治療のセミナーに参加しました。口腔がんは全がんの1~3%程度と希少がんに分類されます。但し、その罹患数は1975年には2100人であったが2005年には6900人、2015年には7000人をはるかに超え、増加傾向が明確です。口腔がんの根本的治療はごく初期の舌癌、口腔底がんを除けば手術療法となります。しかしながら、術前診断精度の向上や再建方法の確立、さらに症例の蓄積等から機能温存できる手術も可能となり、生命を確保した上でのQOL(生活の質)向上の努力がなされてきました。治療技術の向上により、より低侵襲で効果的な方法も試みられています。周囲組織へのダメージを減らすような放射線機器の開発や粒子線の応用にも期待が寄せられています。化学療法も従来からの薬剤とは異なり、がん細胞の特定の分子を標的とする分子標的薬の導入も進んでいます。本年春からはメディアでも話題の免疫チェックポイント阻害剤も使用が可能となりました。ips細胞を用いた再生医療やAIの導入など医学はめざましいスピードで進歩しております。今後の歯科医療技術のますますの発展に期待します。