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歯科口腔保健推進研修会に参加して参りました

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1月17日の日曜日に兵庫県歯科医師会館で開催されました歯科口腔保健研修会に参加してまいりました。『地域連携とかかりつけ歯科医の関わり~なぜ、かかりつけ歯科医がいる人は長生きか~』というテーマで首都大学東京の名誉教授 星 旦二(ほし たんじ)先生が講演されました。かかりつけ歯科医をもつことで、望ましい口腔ケアを経て、口腔衛生が維持され、結果的に望ましい食生活に連動し、最終的には健康長寿につながることを明確にした研究成果の紹介でした。超高齢社会に関連した最近のセミナーでは、必ず健康寿命を延ばすノウハウについて語られます。健康寿命とは健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと。星先生はこれをPPK(ぴんぴんころり)という表現で、これに対し、病気によって生活の質が低下した状態で余生をすごさなければならないことをNNK(ねんねんころり)とユーモアを交えて話されていました。NNK傾向である日本の医療特性の一つに薬物

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消費量がきわめて多いことを強調されてました。インフルエンザ治療薬のタミフルは、世界の生産量の8割を日本が購入し、そのうち2割を使用、6割を廃棄処分にした年

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があったそうです。高血圧や高コレステロールの薬など、薬に頼らなくても生活習慣を正し精神的にリラックスする習慣を続けることで改善できる人にも安易に処方される傾向があるとのこと。そのためか、かかりつけ主治医(歯科医師以外)いる人の方が、いない人に比べて短命であるという結果が出ているそうです。また、医者の少ない県の方が、医者の多い県よりも平均寿命は長いそうです。これに対して『かかりつけ歯科医』のいる人はいない人に比べて長寿だそうです。口腔ケアが美味しく食事をすることにつながり、それが精神的健康を生みだし健康長寿につながるということは明確なようです。毎日歯間ブラシを使用し定期的なメンテナンスを怠らないことが長寿の秘訣とのこと・・・まったく同感です。