耳より情報

2015年7月

2015年7月の記事一覧です。

虫歯の治療後に歯がしみるようになったが大丈夫?


虫歯の治療後冷たいものがしみたりした経験はありませんか。

虫歯に侵された歯は、周りにひろがらないように虫歯の大きさより少し大きめに削ります。治療後の歯は、神経を取り囲む壁が薄くなった分だけ温度などの刺激が神経に伝わりやすくなります。これが、治療後歯がしみる理由です。詰め物が金属の場合は、温度を伝えやすいため、他の材料(プラスチックやセラミックなど)に比べるとよりしみやすいといえます。
治療後しみると「なぜ神経を取ってくれなかったか。」と思われる場合があるかもしれませんが、「様子を見ているうちに症状が消える場合がほとんどで、神経を取る治療をしなくてもよくなります。

二次象牙質.jpg

治療後に歯がしみることを予測できてもすぐに神経を取らないのは、次のような理由からで生体の防御反応を待っていのです。

適度な刺激が伝わり続けると、歯は刺激から神経を守るために、神経の周りに象牙質の壁を新しく作っていきます。その結果、詰め物と神経との距離が長くなり、痛みやしみるなどの症状が落ち着いてきます。この新しくできた象牙質を二次象牙質(図の黄色い部分)とよび、生体の防御反応のひとつです。

しみなくなるまでの期間は、歯の状態や人により違います。特別冷たいものや熱いものに気をつけていれば、そのうち自然にしみなくなります。早ければ23週間、長ければ数カ月かかるときもあります。中には二次象牙質が順調に形成されずに神経を取らなくてはならないケースも稀にありますが、残せる可能性のある神経を安易に取ってしまうのは良い処置とはいえません。

歯は神経を取ると、もろく割れやすくなり耐久性が落ちます。また、神経を取ってしまった歯は新しく虫歯ができても痛むことがないため、かなり状態が悪くならないと気が付かないことが多く、抜歯の可能性が高まります。神経をできる限り保存しご自身の歯を長く使い続けるために、治療後様子を見ていただければと思います。