耳より情報

コロナウイルスによる誤嚥性肺炎と 口腔ケアの重要性について

誤嚥性肺炎は細菌が肺に侵入して引き起こされる細菌性肺炎で、

もともと口腔内や気道に定着している菌が、体力の低下などが原因で誤嚥を繰り返すと増えて活性化し、肺に入り込むことで発症します。一般的に、ウイルスに感染したのちに発症する細菌性肺炎のほとんどは、誤嚥性肺炎で間違いありません。

オミクロン株は上気道、つまり鼻や喉のあたりに炎症を引き起こすので、嚥下(えんげ)機能が低下しやすく、誤嚥性肺炎のリスクが高まると考えていいでしょう。実際、第5波までは肺全体にGGOというウイルス性肺炎に特有の画像が見られましたが、現在は影のコントラストが強い一般的な細菌性肺炎に近い画像が増えています。
誤嚥性肺炎予防に1番重要なのは口腔ケアです。歯周病予防だけでなく悪玉菌の割合を減らせるうえに、口内が刺激されて神経伝達物質が分泌され、嚥下反射や咳反射の能力が向上します。

定期的に検診、PMTC(プロによる歯のクリーニング)を受けて備えましょう。