国民皆歯科検診について
2022年6月、政府が公表した「経済財政運営と改革の基本方針2022 」いわゆる「骨太の方針」の中に、「国民皆歯科健診」の導入を検討する方針が大きな話題を呼びました。目的は健康の増進・健康寿命の延伸で、健康な人が増えることで医療費の削減を目指しています。
では、なぜ歯科健診をすると医療費の削減につながるのでしょうか。実は、お口の健康は全身の健康と深い関係があります。たとえば、歯周病は以下の病気と関係していることがわかっています。
・誤嚥性肺炎
・糖尿病
・心臓病
・脳梗塞
・早産
歯周病を予防することで上記の病気も予防できる可能性があり、結果的に医療費の削減が期待されるのです。しかし、国民皆歯科健診を実施するためには、お口の健康が全身の健康に関係していることについて、多くの国民に理解してもらう必要があります。
また、現段階ではどのように行っていくのか、全国民に義務付けるのかなどほとんど決まっていません。日本歯科医師会によると国民皆歯科健診の開始時期は、3~5年後をめどに制度化される可能性があります。
国民皆歯科健診はまだ先の話ですが、歯科検診はいつでも受診することができます。ご自身の歯の健康を守るためにも、制度が始まる前に定期的な検診にぜひご来院ください。