ヒートショックだけじゃない、心臓を守るために知っておきたい〝歯〟の話
冬のこの時期は心臓に負担をかけるヒートショックが増加します。
2005年に東京歯科大学の研究グループと心臓外科センターが共同研究で報告した内容によると、心臓の周りを覆っている冠状動脈の動脈壁プラークから歯周菌であるポルフィロモナス・ジンジヴァリス(Pg菌)のDNAが検出されました。
又2014年に東京大学研究グループが5年にわたる追跡調査を行いその結果、5年間の観察期間中に心筋梗塞を発症した人の割合は、歯周病スコアの上昇とともに心筋梗塞の発症率も増加することが明らかにしました。
歯周病は40歳以上の実に80%もの人が罹患する、いわば「国民病」です。この歯周病を引き起こす歯周病菌が歯周ポケットから血液中に侵入し、血液循環で全身を巡ることが明らかにされています。その結果、高血圧症や糖尿病のリスクが上がり心臓に過度の負担を与え、心臓病を引き起こす可能性を上昇させます。
心臓を守るためにお風呂と脱衣所の温度差はもとより、普段から定期的な口腔ケアも注意しましょう。