耳より情報

歯周病は他人の唾液から感染します

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 お口の健康を保つためには歯周病対策を忘れてはなりません。歯周病はうつる病気です。虫歯も感染症ですが、虫歯は幼児期に母親や養育者などから唾液を介して子供へうつります。
 一方、歯周病菌がうつるのは、それよりずっと遅く、最も病原性の高い歯周病菌に感染するのは18歳以です。歯周病菌が口の中にいる高校生は5%もいません。歯周病菌も唾液を介してうつります。歯周病菌が唾液の中にいる人の唾液が口の中に入ることにより感染します。
 アメリカでは、歯周病菌の感染はパートナーとのキが主な原因と言われています。一方、アジアの食習慣は食べ物を介した感染を増やしているようです。唾液が付着した食べ物やお箸・スプーン・フォークによる感染もあります。宴会でよく見られる光景ですが、自分の唾液が付着した箸でたくさんの人が大皿料理を分け合う直箸の習慣は危険です。特に口腔内の細菌叢が完成していない18歳から30歳前の方は要注意です。口腔細菌叢は20歳代後半に完成すると推測されています。
 個人個人で口腔内細菌叢は異なります。病原性の高い歯周病菌に感染している方でも、早い時期から定期検診を受けて正しいメンテナンスを続けていれば、大きな問題は起こりません家族みんなで、歯石除去とPMTCを受ける習慣が大切です。PMTCを受けることは自分だけでなく、家族のお口と健康を守ります