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重い歯周病だと歯かみしめる傾向 岡山大病院の加藤医員ら調査

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 重い歯周病の人は、無意識に歯をかみしめる傾向があることが、岡山大病院の加藤聖也医員(咬合(こうごう)・義歯補綴(ほてつ)科)らの研究グループによる調査で分かった。歯や歯周に加わる負荷が歯周病を悪化させている可能性があり、新たなアプローチによる検査や治療法の開発が期待される。
グループは、同大病院の予防歯科を受診している65歳前後の男女31人を対象に2014~15年、歯の食いしばりや歯ぎしりについて調査。携帯型の記録計を24時間装着してもらい、かみしめた時に頬の筋肉から出る微弱な電気の強さを解析した。
その結果、重い歯周病の人は1時間当たり平均6分12秒、力いっぱい歯を食いしばった時の2割以上の力で歯をかみしめていたのに対し、症状がごく軽い人は1時間当たり平均1分24秒にとどまっていた。
歯周病は細菌感染によって、歯を支える歯周組織が破壊される疾患。ただ、患者の中には口の中をきれいな状態にしていても症状が改善しないケースがあるという。
かみしめる行為と歯周病との関連性を調べた過去の研究は患者本人への聞き取りが中心で、客観的なデータを基にした解明は進んでいなかった。
加藤医員は「食いしばりや歯ぎしりをコントロールできれば、歯周病が改善する可能性がある。歯周病とかみしめの関係について、さらに詳しく調べていきたい」と話している。
(2019.3.25山陽新聞)