耳より情報

口腔環境と腸内環境について

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 口腔環境と腸内環境にも関連があることが最新の研究により明らかになってきました。 食べ物はお口から胃を通り、小腸、大腸で栄養分を取り込み、肛門で排泄されます。食べ物やつばを飲み込むと胃や腸に唾液が一緒に流れていき、お口の中に生息する細菌もこれらとともに胃や腸内へと入り込みます。
歯周病菌には様々な種類がありますが、その1つであるジンジバリス菌が腸に流れ込むと腸内細菌叢(腸内フローラ)がバランスを崩し、腸のバリア機能が低下、血中に細菌由来の毒素量が増加することがわかってきました。
こうした状態は歯周病と肥満や糖尿病の関連に見られる状態と共通する部分も多く、歯周病菌は、もはやお口の中の問題だけではなく、全身の健康に関与する可能性が高いとして、ますます口腔環境が注目され始めています。