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日本歯周病学会60周年記念京都大会に参加して参りました

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12月16日(土)・17日(日)、京都国際会館で開催されました日本歯周病学会60周年記念京都大会に参加して参りました。日本歯周病学会は昭和32年に日本歯槽膿漏学会として設立され、今年創設60周年を迎えました。会員数は1万人を超え、日本の学会の中でも有数な学会で、歯周病の治療・予防を通じて国民の健康増進に貢献することを目指して、歯周病の原因の究明、新しい検査法・診断法・治療法の開発と普及、歯周病予防など、さまざまな活動を行っています。

また、大学で研究、教育、臨床に携わる、いわゆる「科学者」が長年リーダーシップを取り発展を続けてきた学会で、これまでに学術面で大きな成果を挙げてきました。近年は糖尿病、慢性腎臓病、血管障害、早産・低体重児出産、関節リウマチ、あるいは非アルコール性脂肪性肝炎などの多くの疾患の発症や悪化と歯周病との関連を明らかにしてきました。もはや、歯周病は単に口の病気だけではなく、全身的な健康を維持する上で“鍵”となる極めて重要な病気です。 

60周年記念京都大会では、歯周病と様々な疾患との関係を最新情報で整理しなおすこと、最新の研究から歯周病の治療・診断の新しい発展を展望すること、超高齢社会で活躍する歯科医師、歯科衛生士に必要で十分な知識を提供することが目的でした。 

日本歯周病学会は60周年を機に「歯周病撲滅」という大きな目標を立てました。これを達成するために、新たな10年の活動方針を「京都宣言」として、日本歯科医師会、日本歯科衛生士会など関係諸団体と共に世に発信されました。