口腔機能発達不全症
口腔機能発達不全症とは?
口腔機能発達不全症とは、「食べる」「飲み込む」「話す」「呼吸する」など、お口の基本的な機能が年齢相応に十分発達していない状態です。
柔らかい食事の増加や口を使う遊び・SNSの普及による会話の減少に加え、コロナ禍での長期間のマスク着用なども影響していると考えられています。
病気や障害などの明確な原因がないにもかかわらず、このような子どもが増えていることから、15歳未満を対象に健康保険が適用される
正式な病名となりました。

具体的な症状(お口のサイン)
◎いつも口が開いている(お口ぽかん)
◎むせやすい
◎食べるのに時間がかかる
◎よく噛まず丸飲みする
◎口呼吸をしている
◎いびきをかく
◎発音がはっきりしない
◎滑舌が悪い
(サ行やタ行がうまく発音できない)
◎実年齢に比べて顎が小さい
放置するリスク
歯並びや噛み合わせや、顎や顔の発育に影響することがある。
睡眠の質や集中力の低下につながることがある。
風邪やアレルギーを起こしやすくなることがある。
また、お口の機能が未発達なまま大人になると虫歯や歯周病、将来の「オーラルフレイル」など全身の健康リスクにつながります。
歯科医院でのサポート
お口の機能を検査し、お子さんの成長に合わせて、
- 舌や唇のトレーニング
- むし歯やお口の環境の管理
- 定期的な経過観察(概ね3か月毎) を行い、お口の健全な発達をサポートします。
治療の流れ
- 問診・カウンセリング
- お口の機能検査
- 治療計画の説明
- トレーニングや必要な治療
- 定期的な経過観察
ご理解いただきたいこと
- 治療の目的は、「食べる」「話す」「飲み込む」などの機能を育てることです。
- 歯並びを治すことが目的ではありませんが、お口の機能が改善することで歯並びに良い影響がみられることがあります。
- 検査やトレーニング、むし歯治療などは健康保険で受けられます。
- 歯列矯正は保険適用外です。 「口腔機能発達不全症の治療=矯正治療」ではありません。
口腔機能の改善には、ご家庭での取り組みも大切です。歯科医院と保護者の方が協力しながら、日々のトレーニングや生活習慣の改善を継続することで、より良い効果が期待出来ます。



